2019/12/01 05:26 ウェザーニュース
寒さと低い太陽高度に注目し、空好きな気象予報士が選んだ今月の空をご紹介します。
12月でなくても見られますが、真っ昼間でも太陽が低い12月は見られる可能性がある時間が長くなります。
薄い雲が広がると見られるので「晴れているけど、うっすらと雲がある」そんな時に空を見上げてみてください。
虹は雨粒のスクリーンに日差しが届くことで見られる現象なので、雨と晴れが入れ替わるタイミングが見るチャンスです。
12月は日本海側の地域をはじめ、太平洋側でも東北や近畿などは天気が変わりやすく、虹が現れやすくなります。
関東も冬は、南の海上から小さな雨雲がやってきて、虹が現れることがあります。
虹は、太陽の高さが低いほど大きくなります。12月は太陽が低い所を通るので、太陽が出ている時間はいつでもチャンスがあり、さらに大きな虹も期待できます。
夏でも現れる現象ですが、12月は寒くなるため、低い雲でも氷の粒があるので、より発生しやすくなります。
とても神秘的な現象なので実際に見ると感動すること間違いなし!
同じような現象は月や街明かりでも現れるので、昼間だけでなく夜もチャンスがあります。
この雪壁は青空とともに見られる雲なので、空の全面が雲が覆われていると見られません。そのため、晴れと雪が混在する天気の時が多く、12月はまさに雪壁が頻繁に現れます。ただ、雪壁が見られるのは北国が中心です。
また、写真では迫力のある雲に見えますが、雪壁が真上までやって来ても雪が激しく降るとは限りません。
意外とチラチラ弱い雪ですむ場合もありますし、逆に激しい雪が降る場合もあります。
竜巻の被害は、夏のゲリラ雷雨シーズンや春・秋の寒冷前線(梅雨前線や秋雨前線)の通過によって起こることが多いのですが、この漏斗雲は12月によく見られます。
冬になると、日本海で小さな積乱雲(入道雲)が沢山発生し、日本海側の地域で雪を降らせます。この小さな積乱雲に、時々漏斗雲が現れます。
12月の漏斗雲は日本海側で現れることが多いですが、関東の南海上でも時々現れます。
関東の南海上(伊豆諸島付近)から静岡沖に現れる小さな雲がその原因です。
写真はフロストフラワーと呼ばれるもので、水蒸気が昇華し氷の結晶となり、それが大きく成長したものです。
フロストフラワーが発生する条件は結構厳しく、気温が氷点下15℃以下で風が弱い場合に、薄く氷が張った湖の上に出来るとされています。
氷が薄くないと、水蒸気が足りずにフロストフラワーは出来ないそうです。そのため、真冬よりも12月がフロストフラワーの旬とされています。
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December 01, 2019 at 03:26AM
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