デイサービスセンターへの図書巡回事業では大きな活字の小説なども選書の対象になっている=駒ケ根市立図書館
駒ケ根市立図書館は1月末から、同市社会福祉協議会が運営する市内2カ所のデイサービスセンターに本を備える「シニア向け図書巡回事業」を始める。高齢者の読書の機会を増やし、健康増進や老化防止の一助にする目的。デイサービスセンター利用者のニーズに則した本を1カ月単位で施設に貸与し、お年寄りが自由に読めるようにする。同市では初の試み。
図書館の本を置くデイサービスセンターは「竜東やまびこ園」(同市中沢)と「大原こだま園」(同市福岡)。1センターにつき、専用の箱へ入れた書籍30冊を用意し、施設内へ設置する。本は図書館司書が選び毎月入れ替える。
市社協によると、デイサービスセンター利用者は竜東やまびこ園が1日平均約30人、大原こだま園が同15人。年齢は70代後半から80代以上の人が大半を占める。高齢でも読書欲の旺盛な人が多く、事前に好む本の種類を調べたところ、小説や教養本など文字数の多い本を望む声が多かった。図書館では読者ニーズに配慮し、大きな活字で読みやすい小説をはじめ、写真集や絵本など硬軟さまざまな内容の本をそろえるという。
当面、本は施設内での読書に限るが、デイサービス事業では利用者の入浴などを重視するため、読書時間が限られる事情もあり、一部の利用者からは「本を自宅に持ち帰って読みたい」という要望が上がる。図書館と市社協は事業を実施する中で、随時本の管理方法を見直す方針だ。
市立図書館は「図書館に来られない高齢者の読書需要に応えるサービスにしたい。事業を進めながらニーズや傾向の把握に努め、内容を充実させたい」と述べた。
一方、市社協は「体が不自由でも読書が好きな人の数は多い。そうした皆さんの要望に応えられて有意義」と新事業の導入に期待し、「現場スタッフが本を勧めたり、本のある場所へ利用者を連れて行く配慮をしたい」と話した。
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January 06, 2020 at 04:01AM
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