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良い本を読もう 藤嶋昭>星界の報告他一編(岩波文庫) ガリレオ・ガリレイ著 山田慶児、谷泰ゆたか訳:神奈川(TOKYO Web) - 東京新聞

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 現在の科学技術のスタートに最も寄与したのは誰か、と議論されることがあります。私は、ガリレオ・ガリレイとアイザック・ニュートンであると思います。不思議なことに、イタリアのガリレオが一六四二年に死去すると、ほどなくしてイギリスでニュートンが生まれたのです。

 「それでも地球は回っている」などの名言を残したガリレオ。晩年の「天文対話」も知られていますが、一六一〇年、四十五歳の時に手掛けられた「星界の報告」は彼の代表作です。

 その前年、オランダで望遠鏡が作られたとのうわさを耳にします。するとガリレオは思い立って、その原理を見つけ出し、性能を高めるように工夫して、倍率三十倍の望遠鏡を自ら組み立てました。

 まずは月の表面の観測を開始。月にクレーターがあることを連続観察で図示しています。次いで天の川を観察した後、偶然とらえた木星に四つの衛星があることを発見したのです。本書には一〇年一月七日から三月二日までのほぼ毎夜、それらの動きを観測した経過がまとめられています。

 「近代科学の父」とされるガリレオは、こんなメッセージも残しています。「どんな真実も、発見してしまえば誰でも簡単に理解できる。大切なのは、発見することだ」

 彼はいかにして発見したのでしょうか。本書は、それを知る手がかりになります。理論的に考察して望遠鏡を自作し、天体観測を重ねた「感覚的経験」に基づく内容は素晴らしく、感動的でもあります。

◆感想文を募集 

 本欄は毎月一回程度、掲載します。紹介した本を読んだ感想文(四百字程度)をお寄せください。郵送やファクス、電子メールに書名と住所、氏名、電話番号を明記し、川崎支局(送付先は本ページ題字下)へ。

<ふじしま・あきら> 1942年3月生まれ。77歳。川崎市中原区在住。東京大学大学院在学中の67年、酸化チタンに光を当てると、水を酸素と水素に分解する「光触媒反応」を発見。汚れ防止や抗菌、空気浄化などに応用されている。2017年文化勲章、18年川崎市名誉市民章。現在は東京理科大栄誉教授。

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January 11, 2020 at 05:09AM
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