
地軸
空を見上げる
2020年2月4日(火)(愛媛新聞)
昼も夜も、暑い日も寒い日も1日7回、屋上から空を見上げる。そんな「気象マン」の姿をもう見ることはできない。松山地方気象台はきのう、職員が目視で行ってきた天気の観測を終えた▲
背景には、気象レーダーや気象衛星といった観測技術の進展がある。より細かく大気の状況を把握できるようになり、目視での観測も自動化する流れとなった。昨年以降、全国の地方気象台で移行が進む▲
自動化に伴い、晴れ、雨、霧、雷など、観測する種目は大幅に絞られた。一方、観測を終えた種目も多い。雪あられ、凍雨、霧雪、彩雲…。改めて見ると、気象現象の豊かさや人の目による見極めの奥深さを感じずにはいられない▲
こうした種目は自動化でどうなるのか。聞くと、例えば「雪あられ」の場合、雨か雪かみぞれといった具合に、コンピューターが気温や湿度、蓄積データなどを駆使していずれかに振り分けるそうだ。いかにも今日的▲
ただ、四国では高松地方気象台で目視観測を続ける。自動観測との比較検証をはじめ、人による気象観測の技術を伝えていくことも重視している▲
松山市の住宅街にたたずむ松山地方気象台。敷地には今は使っていない白い百葉箱が残されており、築90年以上となるレトロな建物によく似合っている。時代の流れで空を見上げる職員はいなくなっても、古さと新しさ、それぞれの良さを取り入れながら、歴史を刻んでいくのだと思う。
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February 04, 2020 at 06:05AM
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