しかし「ゲームをするなら、ゲーミングPCが必要」なのでは? ゲーミングPCでなくとも、「値段の高いPCでないと遊べない」のでは? そんなお金は出せない、という方も多いはずだ。筆者も出せない。
そこで、実際に買えそうな範囲の格安PCを使って、どの程度ゲームを楽しめるのか検証してみたいと思う。
■PCゲームはSteamから入手しよう
今回は、59,800円(税抜)で販売されているマウスコンピュータのノートPC「mouse F5-celeron」をお借りし、テストを行った。CPUにはインテルの「Celeron 4205U」を採用し、グラフィックには「Intel UHD Graphics 610」を搭載。さらに8GBのメモリ、ストレージには240GBのSSDを搭載するなど、コストパフォーマンスに優れるモデルだ。
ゲームに関しては、主に配信サービスの「Steam」から入手した。ゲームを購入するならば「まずはここで探せば良い」というくらいの定番サービスで、近年では『メタルギアソリッドV』『NieR:Automata』『モンスターハンター:ワールド』といった日本のAAAタイトルも次々と配信されている。
とはいえ出鼻をくじくようだが、先に断言しておくと、こういった有名ゲームは高いグラフィック性能を要求されるため、基本的にゲーミングPCクラスのスペックがないと満足にはプレイできない。しかし、そこで話を終えると記事にならない。目をつけるべきは、少し前の名作ゲームや、少し遊ぶのに最適なお手頃ゲームだ。
Steamには、1990年代後半に発売されたような古いものから最新タイトルまで大量のゲームが揃っている。また注目したいのが、小さなスタジオなどがつくるインディーズゲーム。PCゲームは専用ハードよりも開発が容易で参入しやすく、Steamでは個人でも配信申請ができるため、こうしたジャンルもなかなかの数が揃っている。
今回はそうしたゲームの中から、10種類のゲームをセレクトし、実際にプレイしてみた。
■一昔前の名作をプレイしてみる
まず最初に選んだゲームは、「Steamでとりあえず買っておくべき」とたびたび紹介される、名作パズルゲーム『Portal』だ。通常価格は600円(税込)だが、季節ごとに行われるセールでは約100円で購入できることもある。
発売は2007年と少し古いゲームではあるが、未だにファンが多い。ストーリーの鍵となるのが、入り口と出口を指定すると、どこでもドアのようなポータルが設置できる「ポータルガン」で、これを駆使することでストーリーを進めていく。
3Dゲームのためあまり期待していなかったが、実際に起動してみるとスムーズにプレイできてしまった。個人的には何回も最初からプレイした思い出深いゲームだが、一昔前であればハイスペックPCが必要だった。格安PCで普通に動かれると、それはそれで複雑な気持ちになる。
なお、初期設定の画質「高」では、ポータルをくぐるときにカクッとなることもあった。「普通」設定にしたところそのような問題がなくなったので、今回のようなノートPCでゲームを楽しむ上では、ゲームに応じて画質設定を調整することを推奨したい。
Portalが問題なく動くのであればと、続編である『Portal2』もプレイしてみた。発売は2011年とやや新しいこともあり、やはりPortalよりも高画質。しかし動作についてはストレスがなく、こちらも「普通」設定に下げるだけでスムーズな動作で楽しめた。
また、一人称視点のシューティングゲーム(FPS)から『Half-Life2』も遊んでみたが、こちらも快適。名作といわれる歴史を舞台にしたターン制のストラテジーゲーム『Civilization V』も問題なくプレイできるなど、10年近く前のゲームであれば、多くが十分に楽しめるようだ。
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March 07, 2020 at 05:01AM
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