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ジャケ買いする、積読・併読する、感想文やメモは不要、途中でやめていい、速読はしない……。そんな常識をくつがえす読書法を提唱するのは、TBSで数々の人気バラエティ番組を手がけたプロデューサーで、著書『読書をプロデュース』を発表した角田陽一郎氏だ。現実で失敗できないからこそ、本の世界で「トライ&エラー」を繰り返そう、と提唱する角田氏。読書のすごい効用について存分に語ってくれた。
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成功の裏に必ず失敗あり
人間の失敗は『こんなはずじゃなかった』というケースが大半で、それは逆に言えば『その結果を想像できなかった』からだと言えます。
でも、仮にどれほど想像力があったしても、人間が神のごとく完璧な存在になるのは不可能です。絶対に失敗しない人なんていないでしょうし、何の下積みもなく成功できるわけでもないでしょう。
僕たちは、できない経験を経たり、失敗や挫折を重ねたりして成功体験を得るものなのだと思います。
それが現状、いつの間にか「挫折を繰り返すことはムダ」「失敗はなるべく避けるべき」という環境にさらされていないでしょうか。
賞賛の陰には、努力や辛抱、失敗や挫折はつきものだと思います。
イチローさんだって、打率のトップをひた走っている絶頂のときも、素振りは欠かさなかったそうです。素振りせずにプロになった野球選手は、おそらくいないでしょう。
ちなみに、失敗には「やらない失敗(練習不足)」と「やりすぎの失敗(練習過多)」があります。
今は社会全体として余裕がないので、前者は「やれなかった失敗」となってしまう場合もあります。
社会に出れば、研修期間はそこそこに、いきなり表舞台に放り出されたりします。準備にかける時間は少ないくせに、猶予期間が皆無だったりするので、個人にも組織にもバッファ(遊び)がないのです。
トライ&エラーで人は成長する
そもそも、時間や機会には限りがあります。本人だけに責任があると言えない場合もあるでしょう。
どんなに「失敗したくないし、うまくやれる自分でいたい」「努力やガマンする姿をさらけ出したくない」などと願っても、現実ではうまくいくことのほうが少ないと思います。
入社前に想像していたよりも、つらく、時間がかかりますし、つまらなかったり、面倒だったりします。
以下の「本を読まない5つの理由」は、社会で生きていくために必要なことのすべてでもあるのです。
・つらい=成果を求められる。
・時間がかかる=何度もプレゼン資料をつくったり、何度も上司にかけ合ったり、何度も自分や商品、企画を売り込む。
・つまらない=自分では「ムダ」「ためにならない」と思うことを聞いたり、動いたりする必要がある。
・知らない=価値観の違う人、文化の違う人と仕事をする。
・面倒くさい=根回し、忖度、腹を割って話すことをバランスよくやっていく。
拙著『13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤』(ぴあ)の中で、僕は「若者から失敗体験を奪ってはいけない」「たくさんのトライアンドエラーを経験しないと人は成長できない」と書きました。
その意見は今も変えていませんが、今現在ですら、ますます仕事に効率化や高速化が求められています。
これからの時代はなおさら、ゆっくりトレーニングをさせてもらえる場所は減り続けていくでしょう。
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