それぞれの最終楽章・食でつながる(5)
在宅栄養専門管理栄養士・安田和代さん
今回は、クリニックの歯科衛生士と連携したケースを紹介します。脳腫瘍(しゅよう)の一種、神経膠腫(こうしゅ)末期の男性Aさん(享年69)です。うちのクリニックでは、口から食べている方も、食べていない方も、「食支援」として関わります。
2017年7月から訪問するようになりました。きっかけは、奥さんからの「正月に雑煮を食べさせたいので、安全な調理法を教えてほしい」という依頼でした。毎年お雑煮はAさんが家族に作っていたのですが、次の正月はそれが難しそうでした。Aさんが食べやすい雑煮を奥さんが作れるように、調理方法をお伝えしました。
ところが、お正月が過ぎて間もないころ、症状が悪化し、鼻からチューブで栄養を入れることになりました。その後は意識がぼんやりしていて、食べることは厳しくなりました。そこで私は歯科衛生士の合掌かおり(49)と話し合い、口のケアを中心に関わることにしました。終末期になると、どうしても口の中が汚れて臭うことがあります。口の中をきれいにして、本人の好きな物を口に含ませ、味と香りを楽しんでもらうことにしました。
うちのクリニックではそのよう…
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April 12, 2020 at 07:28AM
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綿棒1本で届けるコーヒー 食べられない夫に起きた変化 - 朝日新聞デジタル
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