Search

海外出張、赴任者“必携”40年間読み続けられる本の正体(Wedge) - Yahoo!ニュース

 海外に行って日本のことを聞かれても上手く話すことができない……。そんな経験をしたことがある人は少なくないだろう。そんなときに役立つ「会話手帳」の類(たぐい)は数多存在する。そんななかで、一瞬辞書と見まがうほどのボリュームで、一切妥協することなく作られ、版を重ねること11回、40年間読み続けられている本がある。政治・経済・社会はもちろん、最新のビジネス、技術情報、歴史、文化、習俗、食べ物、スポーツなど、内容は多岐にわたる。

 『日本-その姿と心-』(日鉄総研)がそれだ。日鉄総研と言えば、日本製鉄の子会社だが、なぜ製鉄会社が? という疑問がわく。40年前、海外出張で日本のことを英語で説明できなくて困った当事者の一人であり、10版・11版の執筆に携わった川人敦夫さんこう振り返る。

 「1970年代以降、日本の鉄鋼業がまさに最盛期のとき、世界各国の鉄鋼産業から、技術・経営指導の要請があったのです。旧新日鉄では、これに積極的に応じて社員を派遣しました。そのような中で、外国の鉄鋼マンたちと交流することが増え、日本のことを英語で上手く説明できないどころか、そもそも日本の文化や伝統を良く知らないという共通の問題があることが分かってきました。

 よし、それならば、自前で作ってやろう! となって、社内向けに日本文化、歴史などについて書いた『日英対訳』の冊子を作ったのです。それがいつの間にか、『日鉄さんは、いい本を自前で作っているそうですね。ぜひ、うちにも提供していただけませんか?』と、海外進出をした日本企業のなかで口コミが広がり、旧新日鉄から出版することになったのです。それが1982年のことです」

 実際に手に取ってみれば分かるが、このボリューム、質を、鉄鋼会社の人が本当に作れるのか? という疑問がわく。当然、大学教授などに作ってもらったのだろうと思って聞いてみると、

 「日本文は当社で執筆、翻訳はネイティブの方、翻訳チェックはダニエル・ヘラー横浜国立大学教授にお願いして作成しています」

 なんと、本文は自前で作っているのだ。

 「日本製鉄グループには、過去、多数の優秀な先輩がおられましたので、その方々の執筆実績の積み重ねがこの本の内容に反映されています」

【関連記事】

Let's block ads! (Why?)



"本" - Google ニュース
April 06, 2020 at 10:13AM
https://ift.tt/3aOld9p

海外出張、赴任者“必携”40年間読み続けられる本の正体(Wedge) - Yahoo!ニュース
"本" - Google ニュース
https://ift.tt/2sW4orS
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "海外出張、赴任者“必携”40年間読み続けられる本の正体(Wedge) - Yahoo!ニュース"

Post a Comment

Powered by Blogger.