31歳の転職活動50社不採用のあとで――「孤独を支える」ひとり出版社の仕事 から続く 【写真】この記事の写真を見る(10枚) 吉祥寺に事務所を構え、ひとりで出版社を営む「夏葉社」代表の島田潤一郎さんは、「一対一の手紙のような本をつくりたい」という思いで、10年以上会社を続けてきた。新しいレーベル「岬書店」では「新古書店」ブックオフへの8人の思いを集めた一冊を編んだばかり。電子書籍やインターネットとの付き合い方、本にとって本当に怖い存在とはなにか。島田さんに話を聞きました。(全2回の2回目/ #1 から続く) ◆ ◆ ◆
ブックオフ本をつくる理由
――昨年、夏葉社とは別レーベルで「岬書店」を立ち上げられました。もちろんこれも島田さんひとりのプロジェクトですが、どうしてまた「新レーベル」をスタートさせたんですか? 島田 夏葉社の仕事は「丁寧に長く読み継がれる本をつくる」ということ。年3冊刊行という、じっくり構えたペースで、どの出版社も手をつけてなくて、かつ、時代に合ったいい本を復刊したり、あるいはオリジナル企画による一冊をつくろうとしてきました。この姿勢を崩すつもりは全くないんですが、10年やってきて、夏葉社自体のファンもありがたいことに増えてきて、正直プレッシャーになってきたところもあるんです。ちゃんとした仕事をしなきゃって(笑)。それで、個人的にもっとフットワーク軽く仕事をしてみたい、そして誰もやらない企画をどんどん本にしてみたいと思って。 ――そのインディーズレーベル最新作が『ブックオフ大学ぶらぶら学部』。8人のブックオフヘビーユーザーがそれぞれの視点で思いを綴った一冊だそうですね。 島田 ぼくは、20代のお金がない頃にずいぶん救われた場所ですし、ブックオフについてはたくさん語りたいことがある。でも出版社をやっている身としては、正面切って語ることにフタをしてきた部分があるんですよね。ただもうそろそろ、ブックオフを語ってもいい時期なんじゃないかと勝手に(笑)。そんなふうに、思いついたもの、面白そうだと自分で思ったものにどんどんゴーサインを出して、1年で5冊くらい出していきたいなって思っています。ブックオフ本と同時に、もう一冊別の本『 本屋さんしか行きたいとこがない 』も出る予定です。 ――夏葉社とはずいぶんキャラクターが違ってきそうですね。 島田 そこはもう、スピード感を出して、新しい空気を自分に入れてって感じです。本の企画だけじゃなく、流通についても実験的なことをやってみようと思っています。岬書店の本は全て直取引で、取次を介さず、直接書店に配本しています。こういう時期ということもあって、岬書店から出た『本屋さんしか行きたいとこがない』については書店に対する「応援企画」として、掛け率をめちゃくちゃ下げようと思っています。
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June 20, 2020 at 09:27AM
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出版社だけど、「20代のお金がない頃に救われた」ブックオフ本をつくる理由(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
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