
心おきなく野球を楽しめる日常が戻ったら、ぜひ見てもらいたい選手がいる。 近江高(滋賀)の土田龍空(りゅうく)は、そのひとりだ。 コロナ禍で混沌とするドラフト戦線。現地点での上位候補は? 高校1年夏から甲子園に2回出場したため、知っている野球ファンも多いだろう。ショートの土田に打球が飛べば、観戦者は細かいことをあれこれ気にせずに楽しめるに違いない。土田はそんなファンタスティックなプレーを見せてくれる。 「龍空」という珍しい名前の由来は「龍のように空を大きく駆け回ってほしい」という両親の願いが込められているという。名は体を表すというが、土田の守備はまさに「龍空」そのものだ。 昨年の春、有馬諒(現・関西大)のインタビューのため、近江高校の練習グラウンドに足を運んだ。すぐにシートノック中の土田に目が釘付けになった。 三遊間寄りのゴロを捕って、ノーステップで一塁に鋭く送球したと思えば、ボテボテの打球にチャージしてジャンピングスローを披露する。捕ってから投げるまでの動きが流れるようで、日本人内野手というより中南米の内野手をイメージさせた。 その一方で、いかにも簡単そうな正面の打球をポロリとこぼしたり、集中力が欠けているように見えるシーンもある。 よく言えば「のびのびと、楽しそうにプレーする」。悪く言えば「軽い」。土田のプレーには、そんな諸刃の剣があった。
打球を受け終わった直後、なぜか空を見上げて「ふぅ」とけだるそうに息を吐くこともあった。この選手には、「指導者に怒られるかもしれない」という小市民的な発想がないのだろう。いつかじっくりと、土田の話を聞いてみたいと思った。 「『軽く見える』ってよく言われます。『懸命にやってるように見えへん』って」 リモートインタビューに応えてくれた土田は、まずそう告白した。上記のような守備に対する感想を述べると、土田は「チャラい感じすか?」と返してきた。その回答自体が軽くて、思わず吹き出してしまった。 土田の野球の原点は少年野球チームのコーチをしていた父・孝則さんとの練習にある。孝則さんは龍空少年に対して、時にはおびえさせるほど厳しく指導したそうだが、少年野球の試合ではこんなアドバイスを送ったという。 「公園で野球している感覚でやれよ!」 土田はこの父の教えを忠実に守ってきたのかもしれない。土田に守備中の過ごし方を聞くと、驚くべき回答が返ってきた。 「集中するのはピッチャーが投げる瞬間だけで、あとは応援歌に合わせて歌ったり、リラックスしています」 この言葉を聞いて、土田龍空というショートに心がときめく理由がわかったような気がした。この選手は、文字どおり、「ゲーム」を楽しんでいるのだ。決してふざけているわけではない。遊び心を忘れずにリラックスしてプレーすることが「真剣」という選手もいる。それが土田なのだ。
"空" - Google ニュース
June 13, 2020 at 09:20AM
https://ift.tt/37xRXD6
超絶守備の近江・土田龍空。甲子園に 残した「忘れ物」はプロの舞台で取り戻す(webスポルティーバ) - Yahoo!ニュース
"空" - Google ニュース
https://ift.tt/33CWS2O
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "超絶守備の近江・土田龍空。甲子園に 残した「忘れ物」はプロの舞台で取り戻す(webスポルティーバ) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment