「松本の本」を紹介する編集長の渡辺さん＝松本市大手で
松本市の古書店主らが手掛ける本と街の魅力をテーマにした雑誌「松本の本」が、人気を集めている。昨年四月に創刊し、今年六月には第二号を発行した。編集長の渡辺宏さん（４８）は「いわゆる松本のガイド本ではなく、地域やそこに生きている人の物語をつづる本にしたい」と語る。 （竹内なぎ）
渡辺さんは十年ほど前、甲府市から移住し、二〇一三年に松本市大手で古本喫茶「想雲堂」を開業。「松本は街が空洞化しておらず、エリアによって表情が変わる。人のコミュニティーがあるのも魅力。よそ者と地元の両方の視点で街を見ている」と松本の印象を話す。
第二号では「映画と街」の特集で、西堀地区に〇四年まであった映画館「東宝セントラル」の歴史などを振り返っているほか、...
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