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Nikon Z 50で撮る ニースの青い空・青い海 - デジカメ Watch

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 16mm(30mm相当) / マニュアル露出(1/1,000秒・F4.5) / ISO 100

11月22日に発売されたニコンのAPS-Cミラーレスカメラ「Nikon Z 50」。小型軽量ボディが特徴で、フルサイズセンサーを搭載する上位モデル「Z 7」「Z 6」よりも、さらに軽快な撮り味に期待がかかります。

このページでは、いち早くNikon Z 50で海外を撮影してきた写真家の佐藤倫子さんに、Nikon Z 50の魅力を作品とともに紹介いただきました(編集部)。

Nikon Z 50。装着レンズはレンズキットにも設定されているNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR。
◇   ◇   ◇

1泊目はヴィルフランシュにあるホテルに宿泊。近くに海辺を走る鉄道があることを知り、早速乗ってみた。3駅目に降りたのがニース駅。ヨーロッパの駅感を満喫できる味わいある駅。光が差し込む屋根を見上げながら、24mm相当の広角側で撮影してみた。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 16mm(24mm相当) / マニュアル露出(1/80秒・F9.0) / ISO 500

旧市街の中にあるサレヤ広場のマルシェへ。距離にして250mほどのコンパクトなマルシェだが、お花が色鮮やかに並んでいた。赤を撮りたく、薔薇だけを撮影。エッジの効いた画になった。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 16mm(24mm相当) / マニュアル露出(1/160秒・F10) / ISO 500

青く美しいコート・ダジュールのビーチ。そのビーチに沿って長い歩道がある。幅広い歩道で、海を眺めながら歩く人や自転車、キックボード、ランニングしている人々が行き交う。写真はここのビーチ定番のベンチ。地平線とベンチライン、アスファルトを組み合わせてみた。人の影をポイントに。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 50mm(75mm相当) / マニュアル露出(1/500秒・F8.0) / ISO 200

ビーチに降りてみると、青いパラソルで統一された光景が広がる。海の色とおそろい。手前に屋根の白いラインを大きく配置して撮影。どう撮っても絵になるところです。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 22mm(33mm相当) / マニュアル露出(1/1,250秒・F4.0) / ISO 100

ジャン・コクトーが定宿にしていたというホテル。ヴィルフランシュはニース街中とはまた少し違った雰囲気。まったりできる。ベランダに出てみたら綺麗な影が「撮って♬」と言っていた。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 18mm(27mm相当) / マニュアル露出(1/400秒・F11) / ISO 250

ニースとモナコの間にあるエズ村は崖の上にある。そこから一望できる海は美しく、8年前に行った同じ場所で撮影した。当時は重装備でいどみましたが、今回はZ 50。月日の流れを感じます。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 28mm(42mm相当) / マニュアル露出(1/800秒・F4.5) / ISO 125

ボケ感を楽しみたくて。ホワイトバランスは常時「自然光オート」。意外と難しい白かぶりの白モノですが思った通りの仕上がりになった。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 26.5mm(39mm相当) / マニュアル露出(1/320秒・F4.5) / ISO 125

日差しの効果か、硬質でキリリとした被写体を見つけた。Nikon Zらしいシャープな描写をこのZ 50も表現してくれている。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR / 50mm(75mm相当) / マニュアル露出(1/320秒・F11) / ISO 160

スクエアで遊んでみる。今までもスクエアで撮りたいことはあったが、一眼レフカメラの光学ファインダーだと、後からのトリミングが嫌で撮影してこなかった。Nikon Zではスクエアを撮影時に楽しむことができます。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 16mm(30mm相当) / マニュアル露出(1/250秒・F4) / ISO 500

ニースの光。私にはそんなイメージができた1枚。洗濯物を見るとここで暮らしている人はどんな人? どんな人生? などと想像が膨らんでしまう。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR / 50mm(95mm相当) / マニュアル露出(1/500秒・F13) / ISO 250

エズ村からの帰り道。観光客や休日を楽しむ人で混んでいた道だが、あまりに美しい青で車を停めた。これはニースの青。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 20.5mm(38mm相当) / マニュアル露出(1/320秒・F11) / ISO 160

白ワインが美味しいところです。この至福のとき、気持ちのいい風とキラキラした景色を写真におさめてみた。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 22.5mm(42mm相当) / マニュアル露出(1/100秒・F6.3) / ISO 125

クリエイティブピクチャーコントロールについて

ピクチャーコントロールを大いに楽しんで撮影できるのもZならではの楽しみ方です。特に新しい「クリエイティブピクチャーコントロール」を使うことで、同じ被写体でも全く違う世界観が作り出せます。病みつきになります。

ブリーチ

いわゆる銀残し。このフィルターを使うと奥行き、空気感が伝わってくるから不思議。

ブリーチ

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 29mm(43mm相当) / マニュアル露出(1/200秒・F4.8) / ISO 160

デニム

インスタ的? なイメージがするデニムですが、その名の通りデニムジーンズをイメージした色。独特な色味でいつもと違う写真が出来上がります。特にマゼンタ系の色をこのデニムは上手にお料理してくれますね。

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 16mm(30mm相当) / マニュアル露出(1/1,000秒・F5.0) / ISO 160

グラファイト

4種類あるモノクロのクリエイティブピクチャーコントロールの中でも、私が一番好きなのはグラファイト。硬調な印画紙の仕上がり風。光の美しさをモノクロならではの表現で魅せてくれる。なんとなく「写真が上手くなった」気になれるのもポイント。

グラファイト

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 46mm(69mm相当) / マニュアル露出(1/320秒・F13) / ISO 250

チャコール

グラファイトとは真逆な軟調な仕上がりに表現してくれるのがチャコール。ポートレートでの使いこなしにオススメです。

チャコール

Nikon Z 50 / NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR / 16mm(24mm相当) / マニュアル露出(1/800秒・F4.5) / ISO 125

まとめ

ファーストインプレッションはとにかく「軽い」。

個人的には「ニコンが軽いカメラを出すの?」と一瞬ショックを覚えたのも確か。でもそのクオリティの高さは流石です。

旅をするならスマホではなくカメラで撮ってみたいものです。重さもクオリティもストレスフリーなこのカメラを使わないでいるのはもったいない。

旅でのスナップ、日常の街歩きにはこの小型軽量さが何より嬉しい。カバンの中にコロンと入れられる、そんなカメラです。

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December 04, 2019 at 10:19AM
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