2020年01月29日07時08分
【サンパウロ時事】問題発言の絶えないブラジルの右派ボルソナロ大統領が、今度は政権の内幕を批判的に検証した本を出版した日系女性ジャーナリストを「ブラジルで何をしているか分からない日本人女性」呼ばわりして物議を醸している。
このジャーナリストはサンパウロ州出身の3世タイス・オヤマさん。今月、関係者への取材を基にボルソナロ政権の内情に迫った「トルメンタ」(暴風雨)を出した。
ボルソナロ氏は16日の演説で「メディアのうそ」をあげつらう中で同書を取り上げて「ブラジルで何をしているのか分からない日本人女性が書いた」と主張。同日フェイスブックに投稿した動画で再びマスコミ批判を繰り広げた上で、真意は不明だが「日本では、彼女は本の執筆では餓死してしまうだろう」と決め付けた。
地元メディアは、ボルソナロ大統領のオヤマ氏批判を報道。主要紙フォリャ・デ・サンパウロは26日付1面で取り上げ、政治家や学者の一部から「社会的少数者への偏見や人種差別に当たる」との声が上がっていると紹介した。
ボルソナロ氏は親日家を自任するが、昨年5月には日本人男性に対し、短さを表す手ぶりを交え「全部ちっこいんだろう?」と下品なジョークを飛ばした。さらに同月の記者会見では、小ささの比喩として「日本人」を用いた上で、「あそこでは何もかもがミニチュアだ」と発言している。
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January 29, 2020 at 05:08AM
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ブラジル大統領、日系人記者を「口撃」 政権批判本の著者 - 時事通信ニュース
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