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鯖江市図書館アプリ充実 若者も本を楽しむ一助に | 社会 | 論説 | 福井新聞ONLINE - 福井新聞

若者も本を楽しむ一助に

2020年1月20日 午前7時30分

 【論説】鯖江市図書館がスマートフォンのアプリを活用し、さまざまなサービスを展開している。利用者が本を借りやすくなったり、借りてみたくなったりする仕掛けで、来館者増につなげる狙いだ。若者を中心に活字離れが言われて久しい。改めて本の面白さを知ってもらうため、スマホという新しいツールを使う取り組みは、時代に合ったアイデアだ。効果に期待したい。

 昨年12月から運用を始めたのが、貸し出しカードの代わりになるアプリ「鯖図(さばと)パス」だ。県内の図書館では初の取り組みで、三谷コンピュータ(坂井市)と協力して開発した。

 鯖図パスは無料。利用者はスマホにインストールし、あらかじめ自分の名前と、貸し出しカードに記載された7桁の番号を登録しておく。アプリを立ち上げるとバーコードが表示されるので、カウンターで読み取ってもらえば、カードがなくても本が借りられる。

 消費税増税に伴うポイント還元制度などもあり、県内でもキャッシュレス決済が普及している。財布を持たずに外出し、図書館に来てから「中に貸し出しカードが入っていたのに」という人も出てくるだろう。お年寄りで、かばんに多くの診察券などが入っていて、カウンターでなかなか貸し出しカードを取り出せないケースも見られるという。

 鯖図パス一つあれば、スムーズに借りる手続きができる。財布は持たなくても、今やスマホを持たずに外出する人はまれだろうから、重宝するはずだ。

 このアプリはさらに、館内の蔵書約36万6千冊が検索できるほか、貸し出し予約にも対応する。新刊の入荷情報や貸し出し人気ランキングも閲覧でき、利用者に「ちょっと本を借りてみようか」という気にさせる機能が盛り込まれている。今後は館内の座席の空き情報をチェックできるようにもする予定という。

 同図書館が運用するアプリには「さばとマップ」もある。こちらも無料で、お目当ての本がどの書棚にあるかが分かり、そこまでの道順を案内してくれる。

 「目的の本を探していて、つい隣の本を手に取って読んでみたら面白かった、ということがあるのが図書館の魅力」と職員は話す。欲しい本をピンポイントで買う場合、インターネット通販は便利だ。一方で図書館や書店に足を運び、良書と「思いがけない出合い」を果たすのは楽しいし、大仰に言えば人生を豊かにしてくれる。

 同図書館のスマホを活用したサービスの充実は、まずは市民に来館してもらうきっかけづくりになる。特にスマホ世代の若者が、書物の質感を感じながら活字を目で追う楽しさを知る一助になってほしい。

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