これまでに出版した「この問題、とけますか?」を手にする吉田敬一さん=浜松市中区で |
数学オリンピックの問題から、米グーグルの入社試験まで。良問を集めたクイズ本「この問題、とけますか?」(大和書房)シリーズで、知識量ではなく、知恵を問うのが元静岡大教授の吉田敬一さん(82)=浜松市中区佐鳴台四。シリーズは三年前の一巻目から一月の最新刊まで、累計十二万部超のベストセラーになっている。
吉田さんの本は空港や都内JR主要駅でよく売れる。空き時間に地頭力を試したい大人が主な読者層とみられる。ファンレターをくれる読者の年齢層は十一〜八十七歳まで幅広い。「こんな解き方もある」と、本で示したのと別の解き方を伝えてくる手紙が多い。
浜松西高中等部など一月の県中等部入試でも最新刊「この問題、とけますか?チャレンジ難問篇(へん)」にある三角虫食い算など類題が二問出た。吉田さんは「公式を当てはめるだけでなく、中学入試で考え方を問う問題が増えているのはいい傾向」と話す。
吉田さんはNECのエンジニアから静岡大教員に転じ、コンピューターなど情報科学を教えてきた。クイズ本を熱心に書き始めたのは退官後だが、原点は中学時代にさかのぼる。北海道で育った吉田さんは三年生の時に結核になり、半年近く自宅療養を強いられた。
食事以外は寝るばかりで天井を見つめた。ネズミの小便がにじんだ二カ所の染みを見比べ「どちらの面積が大きいか、どうやったらわかるだろう」。セロハンに一センチ四方の碁盤の目を書き染みに当てた。染みに入った四角の数が多い方が大きい−。「楽しんでいるわけではなかった。でも考える癖がついた」
児童生徒に講演する時は、「子どもの時の病気や不登校は、後にプラスに転じることも多い。目先のマイナスにとらわれないで」と語りかける。
「勘者御伽草子(おとぎぞうし)」など、江戸時代の和算書も研究しクイズへの情熱は衰えない。「ものづくりの国である日本の子どもに必要なのは想像力、創造力。その底力は考える習慣がないと出てこない」と伝え続けるつもりだ。
(勝間田秀樹)
?? こんな問題 とけますか ?? |
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March 05, 2020 at 03:10AM
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