休館の図書館員、毎日１冊ＳＮＳで紹介 瑞浪「おうちで本読もう」 - 中日新聞

投稿する本を撮影する図書館職員＝瑞浪市土岐町の瑞浪市民図書館で

　新型コロナウイルスの感染対策として四日から休館中の瑞浪市民図書館が、蔵書の中から職員が選んだ本を毎日一冊ずつ、同館公式ツイッターとインスタグラムで紹介している。家に閉じこもりがちになっている親子は多いが、休館で本を借りることもできない。同館は「休館中でも本と関わる生活を送ってほしい」としている。

　九日に紹介したのは「東海美仏散歩」（ぴあ）。イラストレーターのみうらじゅんさんが愛知、岐阜、三重三県にある仏像を訪ねる。「家にいながら散歩や旅行の気分を味わってほしい、事態が収まったあとに行ってみてほしいという思いで紹介した」と、選んだ職員。他の日には、プリンやホットケーキなど昔からなじみ深い洋菓子のレシピ本も投稿した。

　現時点で休館が決まっている十九日まで、職員が休む十三日を除いて毎日更新する予定。休館が決まり、何かできないかと考えた職員の今井ほのかさんが発案した。ハッシュタグ（検索目印）には「＃おうちで図書館」や「＃こういうときこそ本を読もう」がつけられている。

瑞浪市民図書館がツイッターに投稿した蔵書紹介の画面

　本は、スタッフ十二人が小説や絵本などさまざまなジャンルから自由に選んでいる。投稿する写真は、同館近くの広場など外で撮影。桜など草花を背景にすることで、明るい気持ちになってもらえるように工夫している。

　副館長の今井公美代さん（５８）は「家にいるときこそ、読書をしてほしいと始めた。図書館で借りるだけでなく、店頭で購入する本を選ぶ参考にもしてもらえれば」と話した。休館中の資料の予約は電話かホームページで受け付けている。（問）同館＝０５７２（６８）５５２９

　（真子弘之助）

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April 11, 2020 at 03:07AM
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