こまつ町家文庫の店内で選書した広瀬裕一さん(右から2人目)や山本美恵さん(右)ら=小松市龍助町で |
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テーマ多彩にネット販売
「泣けるほどに優しい極上ブレンド」「妄想と空想と現実の狭間(はざま)の男のセット」…。茶色の紙袋に貼られた手書きの説明に、思わず手が伸びそうになる。中には古本数冊。買って開けてみるまでどんな本が入っているか分からない趣向だ。
小松市龍助町の古本カフェ「こまつ町家文庫」が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出を控える人向けに、インターネットで、古本のセット販売を始めた。ひとまとめにする本を選ぶのは古書店員のほか、保育士、雑誌編集者ら。町家文庫店員の橋本真由美さん(32)は「この機会に、他の人が選んだ本を読んでみては」と勧める。
「みんなのブックセレクト」と名付けられた企画の選書者は現在、十人。二〜五冊の古本が入った五百〜千円のセットが常時、約三十種ある。例えば「心からやさしさブレンド」との説明が添えられた袋には、疲れた心を癒やす小説が入っているという。
個性的なタイトルと説明が付けられ、中身が見えない状態で販売される古本セット=小松市龍助町で |
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町家文庫は約五千冊の古本を販売し、飲食もできるが、感染防止のため県の休業要請を受け、臨時休業している。図書館も閉まるなど、本に触れる機会、場所が少なくなった現状を踏まえ、今回の企画を考えた。本の選者には本に深く関わる職業の人らに依頼した。
貸本と飲み物などを提供する移動式ブックカフェ「まうんてんぶっくす」を営む同市矢田野町の山本美恵さん(41)は「本の中での仮想の体験を楽しんで」、小松市糸町の古書店「キヅキブックス」の店主広瀬裕一さん(36)は「自分の内面と向き合い、成長できる本を選んだ」と話す。広瀬さんの妻千晴さん(36)、長女の琴子さん(7つ)も選書に参加し、親子向けの絵本を選んだという。
橋本さんは「どの組み合わせも一点限り。人によって選ぶ視点が違うので楽しんでもらいたい」と話す。町家文庫のウェブショップで買える。選書者は今後も増やす。(問)こまつ町家文庫0761(27)1205 (長屋文太)
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May 02, 2020 at 03:09AM
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おすすめ本の“福袋” こまつ町家文庫:石川 - 中日新聞
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