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今週の本棚:池澤夏樹・評 『あの本は読まれているか』=ラーラ・プレスコット著、吉澤康子・訳 - 毎日新聞

『あの本は読まれているか』

 (東京創元社・1980円)

 あの本とは何?

 パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』。

 ロシア革命から第二次世界大戦までの時代を書いた大河小説である。主人公がユーリ・ジバゴ、ヒロインがラーラ・アンチーポワ。その他数名の男女の運命が絡みあい、その背景に戦争や革命やスターリンの圧政がある。

 パステルナークは著名な詩人だったが、この小説は反ソ連的であるという理由で発禁になった。こっそり持ち出された原稿からまずイタリア語訳が刊行され、やがて原語の版も西側で出た。一九五〇年代後半のことだ。

 ノーベル文学賞が与えられることになったが、これを受けると亡命を余儀なくされることから作者は辞退を表明した。それでも授賞は取り消されなかった。

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May 02, 2020 at 12:02AM
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