不安から逃れる、自由な時間を活用する、読書熱の高まりに乗じる……。フランスにおける外出制限期間にデビュー作を書き上げた作家の卵たちの証言を集めた。 私生活を明かさないセレブリティたち。 「不採用になるのが怖くて、ずっと躊躇していた」と語るのは28歳のマリオン・ドンゾ。小説家の卵にとって、外出制限はまさに起爆剤となった。彼女は4年前に着手した初作品(男系子孫が成年に達すると謎の死を遂げる王家の物語)をこの期間に書き上げた。5月末、家族や友人に励まされて、このファンタジー小説『L’ordre du Lys(百合騎士団)』の原稿をノンブル・セット出版社に送付。小説は年内に出版されることになった。マリオンの“子どもの頃の夢”がようやく実現する。 マリオンのように、外出制限期間に初めて小説を書き上げた女性は少なくない。なかには3月17日から5月11日のロックダウンの間に、初めて執筆を志した人も。この傾向は女性に限らない。5月12日に文芸ウェブマガジン「ActuaLitte(アクチュア・リテ)」で発表された、ハリス・インタラクティブが1166人を対象に実施した調査によると、10人に1人がこの期間に本を書き始めたという。出版社には自宅待機期間中に「大量の原稿」が届いたと、6月3日付の『ル・モンド』紙も報じている。
失われた時を求めて。
ル・シェルシュ・ミディ出版社の郵便受けには、4月だけで250点もの原稿が届いた。そのうち8点が作家志望の女性によって執筆されたものだった、と広報担当のクレール・プーランは明かす。そのなかのひとりが38歳のギャランス・ソルヴェグ。企業で法務職を務める彼女は自宅待機期間中にデビュー作を書き上げた。『La nuit du cactus(さぼてんの夜)』と題された彼女の小説は、2001年にアルジェリアで起きたある事件に想を得た作品だ。「石油採掘場で働く女性たちがリンチや暴行を受けたり、強姦されたり、生き埋めにされた事件がありました。生き方が自由すぎる、売春まがいのことをしている、男の仕事を奪っているなどと糾弾された。ひとりで生活している女性もいました。よりよい生き方を求めてやってきたはずの彼女たちは、伝統の壁にぶつかってしまったのです」 ギャランスは数年前からこの作品に取り組んできた。2019年のマザリーヌ・ブック・デイで彼女の作品は審査員の注目を集め、コンクールのショートリストに残り、マザリーヌ出版社のディレクターであるアレクサンドリーヌ・デュアンから助言を受けることができた。外出制限で2週間の休暇を取るはめになったギャランスは、こうして手に入れた自由時間を原稿の推敲と、自身が運営する文学ブログ「revesdecriture.com」の改良に当て、完成した原稿を5つの出版社に送った。「もし出版社が見つからなかったら自費出版するつもり」と彼女は言う。
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July 10, 2020 at 06:14PM
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ロックダウンの最中に、本を書き上げた女性たち。(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース
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