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「応響雑記」欠本を一部発見 氷見市博物館あすから公開 ペリー来航情報 記述 - 中日新聞

新たに発見された応響雑記の巻五十二(手前)などが並ぶ特別展=氷見市博物館で

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 氷見市博物館は二十六日、市指定有形文化財(歴史資料)の江戸時代後期の日記「応響雑記」欠本を一部発見したと発表した。一八五三(嘉永六)年六月十六日に、現在の金沢市にいた日記の筆者が、三日にペリー艦隊が浦賀沖に現れた情報を得た記述などが書かれている。二十八日から三月二十二日まで、発見された全冊を同博物館で公開する。

 「応響雑記」は、江戸後期の氷見町で蔵宿を営み、町役人を歴任した田中屋権右衛門(一八〇四〜五九年)が三十三巻書きつづった日記。全六十六冊のうち六十二冊が、氷見市窪の市民から二〇一六年に寄贈された。一八年には同じ市民が古書や古文書類を一万点近く寄贈し、その中から欠本だった巻五十二と、巻四十八、巻六十四、巻不明の断片を発見した。

 巻五十二には町役人として金沢に出府した筆者が、ペリー艦隊来航を十三日後に知った記述がある。江戸から情報を得るのにそれだけの日数がかかったことが分かる。

 市博物館の小境卓治学芸員(68)は「氷見だけでなく加賀藩のことを近世後半から幕末に至るまでをしっかり書かれた記録はない。欠本の発見で、従来の応響雑記の価値がより高まる」と話している。市博物館は二十八日から「応響雑記の世界−近世の氷見町を訪ねる−」を開催する。月曜休館。入場無料。 (小寺香菜子)

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February 27, 2020 at 03:09AM
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